毛虫皮膚炎(チャドクガ)
皆様、こんにちは(^^)
本日は、今からの時期に急増する毛虫皮膚炎についてお話したいと思います!
チャドクガによる毛虫皮膚炎とは
毛虫皮膚炎は、ガや蝶の幼虫である毛虫が持つ毒針毛(どくしんもう)や毒棘(どくきょく)に触れることによって起こる皮膚炎です。
毒針毛や毒棘は肉眼では見えないので、気づかないうちに触れてしまっていたり、風で飛ばされてきた毒針毛が皮膚に付着したり、と知らず発症することがあります(>_<)
発症直後からかゆみを伴って赤く腫れ、一度落ち着いたようにみえても、1~2日後にかゆみの強い赤い発疹が現れます。
毛虫皮膚炎の代表的なものは、チャドクガの幼虫によるものです。
毛虫皮膚炎の原因
毛虫皮膚炎の主な原因となるのはチャドクガの幼虫です。
チャドクガの幼虫には、長さ0.1~0.2mmの微細な毒針毛が50~100万本以上もあります。この毒針毛が皮膚に触れることで、赤いブツブツなどの症状が生じます。
毒針毛に直接触れていなくても、体から抜けた毒針毛が風に飛ばされて、皮膚に付着することで毛虫皮膚炎を発症することがあります。また、植物や洗濯物に付着した毒針毛に触れて、発症することもあります(*_*)
チャドクガの幼虫は、庭木や公園のツバキ、サザンカなどを好んで生息しています。
5~6月、8~9月に発生するので、この時期は注意が必要です‼
◆疾患のポイント◆
①突然かゆくなり、皮膚が赤くなる。翌日になると赤い発疹が多数みられ、猛烈にかゆい。
②発疹は腕や首が中心だが、衣服を着ていた部分にも現われてくることがある。

<代表的な皮膚炎の臨床像>
チャドクガの幼虫による皮膚炎
こんな症状が現れます(°ロ°;)
◆生活上のポイント◆
①春から秋にかけ、ツバキ科の植物にはなるべく近づかないようにしましょう。
②家にツバキ科の植物があり、手入れをするときには、チャドクガがいる前提で十分気を付けて作業しましょう。
③首にはタオルを巻き、使い捨てのゴム手袋をしましょう。
④衣類に毒針毛がついた場合には、ほかの洗濯物と一緒に洗わないようにします。一度では毒針毛を取りきれないこともあるので、複数回洗濯するのが望ましいです!
毛虫との接触が考えられる屋外活動を行う場合は、できるだけ肌の露出を少なくするなど対策をとることが有効です(^_^)☆
掻いてしまうとひどくなってしまうので、毛虫皮膚炎かもしれないと感じたら、
早く皮膚科を受診することをお勧めします。